何かの感想(基本的にハロプロ)

ハロプロDD 1推し石田 2推し段原

Juice=Juice Concert 2021 ~FAMILIA~ 金澤朋子ファイナル@横浜アリーナ(2021.11.24)

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横浜アリーナに向かう道すがらのオタクの会話で「ライサバ以来」なんて言葉が耳に入ってきたので、そういえばハロプロで横アリ行くのいつ以来?と思い返すと、たぶん道重さゆみ卒業スペシャル以来と気づいた。7年ぶり?!思った以上にお久しぶりだった(私はハロ以外のコンサートでは来てたけど)。

武道館での公演は最近(コロナ禍以降)センターステージなので、横アリはどうなるのかしらと思っていたが、ステージの位置自体は一番オーソドックスなタイプだった。
ただ、たぶん普段はセットなどで潰してしまう、ステージの真後ろに当たる階段状の客席部分も、ステージの一部として活用していて、上手いなーと思った。コロナ禍以前のハロプロではよくあった、段々になってるステージだ!久しぶりに見た!てなった。横アリ特有の、センターゾーンとアリーナゾーンの間の通路を使ってのパフォーマンスもあって、セット自体はシンプルながら、会場の特性を100%活かした良い演出だと思った。この感じでできるなら、ほかのグループも是非とも横アリ公演やって欲しい。

今回は、ひたすら朋子が主役!という公演だった。それにふさわしい金澤朋子だったし、他のメンバーも、最高のコンサートで朋子を送り出そう!という気持ちがとても伝わってきた。

セットリストが全部素晴らしくて、好きな曲ばっかりで、だからあっという間で、2時間半もやっていたなんて全く思わなかった。
まず「イジワルしないで 抱きしめてよ」が1曲目だったのは少しビックリした。朋子のイメージがとても強い曲だし、盛り上がるのは間違いないので中盤以降に持ってくるかと思っていた。そこはもったいつけずに出してくるのがカッコいいし、間違いなく会場はローズクォーツてひとつになった。これが最後の「私はローズクォーツ」なのだ、と、噛みしめた。このパートはいったい誰が引き継ぐのだろう。当たり前だけど朋子のイメージしかないパートなので、寂しいは寂しいけど、他のメンバーが歌うとどんな風になるのか、純粋に楽しみ。

朋子を中心として少人数のユニットで歌い継いでいくメドレーでは、ラストのあーりーとの「シンクロ」が最高に素晴らしかった。この二人が初期メンバーの中で最後に残るなんて正直まったく思っていなかったけど、結果的に今、すごく素敵な二人の関係なんだろうなというのがビシビシ伝わってきた。

終盤、「Magic of Love」で、私の涙腺が一番やられてしまった。おそらく、送り手側の意図よりもちょっと早い。でも、多幸感のものすごいこの曲で、みんなが外周を楽しそうに歩きながらパフォーマンスしているのを見たら、今日のJuice=Juiceを見られるのは今日限りなのだなぁと改めて感じて、グッと来てしまった。加えて「ここだよ朋子!」のコールをメンバーたちがしてくれて、客席のペンライトもそれに合わせた動きになって、会場全員の心が一つになったと感じた。あのコールができないのだけが心残りだ、と、ファンが思っていることをメンバーももちろんわかっていてくれたんだなと思えて、最高の瞬間だった。
その次の「Familia」の方が泣き所だったんだろうけど、その時点で私はちょっともう賢者モードになっていたので。

卒業セレモニーの、赤いお花のたくさんついたドレスも実に綺麗だった。朋子にめちゃくちゃ似合っていた。淀みなく丁寧なスピーチも、いつも通り過ぎてむしろ驚きがないほど。つくづくこの人しゃべるのも上手いし良い声をしているから、もし復帰することがあれば、歌はもちろんだけどまたラジオなどをやってほしいな、と思っていたら、朋子の口から「必ず皆さんの前に帰ってきます」との言葉が。本当に無理はしないで欲しいけれど、また朋子の歌やトークが是非聞きたいので、楽しみに待ってます!

朋子と推しの瑠々ちゃんはもちろん目に焼き付けたけれど、今回、特に目を引いたのは里愛ちゃんだった。大好きな朋子の卒業コンサートでいつも以上に気合が入っているのだろうし、歌がさらにうまくなったのはもちろん、以前よりもオーラというか、雰囲気が増したと感じた。由愛ちゃんもダンスが一層ダイナミックになって、歌声や表情のバリエーションも多彩になって、朋子の言う通り、ゆめりあいの成長がJuice=Juiceの成長につながっていくだろうなと強く感じた。
新メンバーも、つばきと同様に入って数カ月とは思えない歌唱力で、これからが楽しみでしかない!

あとこれは本人たちの意図なのかわからないけれど、今回のコンサートでの並び順などで、瑠々ちゃんがいわゆる「ハロプロ序列」ではなくて、「Juiceで朋子と同じ時間を過ごした暦」で、センターに立つ朋子の隣にポジショニングされていたのが、ちょっと嬉しかった。別にグループ内の序列がどうのとか、デビュー順がどうのとか、先輩後輩がねじれてるとか細かいところにあーだこーだいう気は全く無い。公式プロフィールではデビュー順でまなかん、れいれい、るるちゃん、の並びであることは全く問題ないと思っている。でも今日に限っては、これは私の勝手な想像だけど「金澤さんとより長く居たから」という理由で、まなかんやれいれいが瑠々ちゃんを立ててくれているような感じを覚えた。勝手に想像で感謝するけど、まなかん、れいれい、ありがとう!!だって朋子も、3人が経歴関係なく先輩後輩関係なく仲良くしていてくれて心が温まる、って言ってたし。

そして、プラスティック・ラブ終わりだったと思うけれど、少しだけ、ほんの数秒、変な間があった。たぶん照明さんか音響さんのオペレーションのタイミングが少しだけズレちゃったんだと思う。メンバーはポーズをつけた状態でストップモーションしてて、照明音響キッカケで次の動きに移る、という流れだったんだと推測される。そのほんのちょっとの間があいたことで、数人のメンバーが少しだけ「あれ?」て感じでチラッと横に視線を流したりしていた。本番1発の公演だし、そんなちょっとしたハプニングは起きるもんだろう。きっと私が気づいてないだけでもっと色々起きてはいるんだろう。
そんななかでも、朋子は全く動じずに、正面を見据えて表情ひとつ変えずにそのポーズを続けていた。次の瞬間、照明が変わってメンバーは恐らく段取り通りにハケていった。
このシーンで何にも動じない朋子の姿が正に「後輩に背中を見せる」ってことだなぁと感動してしまった。どっしりと構えて些細なことには気を取られず、スタッフを信じて待つその姿を見て、後輩たちが仕事への姿勢とか心構えを学ぶんだなあ、とか「お父さんみたい」とか言われるわけだよなあとか、しみじみしてしまった。
本当に、金沢朋子の全てが凝縮されたコンサートだった。