何かの感想(基本的にハロプロ)

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つばきファクトリー CONCERT TOUR~PARADE 日本武道館スッペシャル~@日本武道館(2022.5.16)

つばきファクトリー2度目の武道館。昨年秋はセンターステージだったけれど、今回はコロナ禍以前のような北側のエンドステージ。ステージ上手下手と前方に花道があって、センターに出島もあるというオーソドックスなタイプで、なんとなくまた一つ日常が戻ってきた感があった。とはいえまだキャパ50%の1席飛ばしで、これはむしろ快適ではあるが立って見られない分プラマイゼロ。

幸いにもアリーナ席で見ることができた。B6ブロックでセンターよりも上手寄り。工法ではあるものの通路沿いだったため、視界のストレスはゼロ。たまにすぐ横の通路をカメラマンが行き来するのが若干気になるというのはあったけれど、それだけ良いアングルだったということで。

 

BEYOOOOONDS武道館のセットリストが、ほぼホールツアーと同じ(とはいえ、ラストに鬼の全曲メドレーがあったので単純に同じというのも憚られるけど)と聞いていたので、つばきもホールの集大成的に似た流れでやるのかしらと思っていたら、結構変えてきた。びっくりした。だからBEYOOOOONDSがやらなかったBSスカパーの生中継があったというのは納得ではある。そして、これは今後武道館をやる3グループもかなり変えてくる可能性が出てきたな。楽しみ。

まず1曲目が、ホールツアーでは終盤に配されていた「マサユメ」。武道館で第一声を発するのが希空ってなんかすげえな!というのはさておき、前回の武道館のアンコールラストの曲が「マサユメ」だったわけで、まずエモい。これは夢の続きってことね!そして前回の公演を超えてくるってことね!というメッセージだと理解。その後のMCでも「夢の続き」ってワードをりこりこが使っていたので、解釈が一致したことを確認した。

セットリストの変更の中でも、何といってもコンサート中盤のメドレーが素晴らしかった。つばき曲の「セリフ」をピックアップして、セリフでどんどんつないでいくメドレー。メドレー1曲目、「初恋サンライズ」がちょっと変わった感じで始まり、アレンジも普段と違って聞こえたから、これは…もしかしてメドレーか!?と、わくわくしていたら「スキ キライ スキ」と「ハナモヨウ」が始まって、やったー!!となった。続いて「イマナンジ?」「I Need You ~夜空の観覧車~」「低温火傷」「純情cm」と、"THE つばきファクトリー"とでもいうべき曲たちのメドレー。メドレーが終わって、新曲の「アドレナリン・ダメ」の初披露と、ホールツアーでラスト曲だった「足りないもの埋めてゆく旅」という流れで、既に一本のコンサートを観終えたような満足感を得てしまった。

 

全曲を12人全員でフルコーラス(メドレー以外)のパフォーマンス、というのはホールと一緒だった。むしろ変えてくるとしたらユニット曲やるのかなとか思っていたので、これも良い意味で予想を裏切られた。あくまでこの春は「12人のつばきファクトリー」を貫くのだなと。そして実際、年下4人の躍進により「12人のつばき」が強く印象付けられる公演だった。

ホールツアーでも思ったけれど、河西さんが完全にエース。歌・ダンスともにうまくて、さらに個性も出せている。特に「イマナンジ」の歌い出し及び「私を見て」のパートで舌を巻いた。表現力すごい。表情とか仕草とかすべて含めて。この人はつばきファクトリーに入るために生まれてきたのではないか。当初は瑠乃ちゃんが次期エースとしてガンガン押し出されるのかなあと思っていたので、嬉しい誤算でもある。瑠乃ちゃんのポテンシャルは間違いないから、いまは初期のまおぴんみたいに天真爛漫な年下ポジションで伸び伸びやってくれたらいいと思う。八木さん・真琳ちゃんも全然悪目立ちみたいなことがなくなって、むしろ八木さんの歌声や真琳ちゃんの立ち姿の美しさに引き付けられた。

 

「だからなんなんだ!」イントロ前の小野田さんの謎ダンスはホールツアーから継続だけれど、武道館のセンターステージで、一人真顔で照れ無しであれができるというのは本当に逸材。曲ラストが樹々ちゃんと二人で超満面の笑みで終わるのも良かった。

ホールツアーでやっとおみずの安定感に気づいた私だが、その安定したパフォーマンスに加え、今日のコンサート中はずっと満面の笑顔でめちゃくちゃ癒された(もちろん笑顔じゃない曲は除く)。りこりこもすごく楽しそうでこっちが嬉しくなった。りこりこのダンス、柔らかさと切れの良さがちょうどいいバランスで同居していて私はとても好きだなぁと改めて思った。そして推しのまおぴん。ほんっとカッコ良かった。前半のぱっつんストレートも、後半の高めのポニーテールもカッコ良かった。ダンスもキビキビしてて最高だし、歌い方も可愛い感じとか歌い上げる感じとか、バリエーションがさらに出てきたと思う。

 

アンコール、ヘッドセットをつけてのボディーパーカッションのパフォーマンス、ちょっと驚いたけれど素敵だった。BEYOOOOONSDSのカスタネットに続くオタクを参加させる感じのパフォーマンス。ビヨは「私たちには、手がある!」言っていたが、つばきには足もあった。声を出せない状況で、皆さん色々考えてくれてほんとにありがたい。

そこから「表面張力~Surface Tension~」をヘッドセットで。ちょっと歌いづらそうではあったけれど、ハロプロでハンドマイクじゃないパフォーマンスというのも新鮮で面白かった。最後のMCを挟んで「ハッピークラッカー」、そして、ホールツアーでは退場のBGMに使っていた「帰ろう レッツゴー!」を、BGMではなくパフォーマンスして終了!軽く2時間以上過ぎていた。

結果的に完全に昨年の武道館を超えてきた。おみずも言っていたけれど、昨年と同じメンバーで、さらにブラッシュアップされた状態でまた武道館公演を観ることができて本当に良かった。「アイドル天職音頭」も楽しみ。