何かの感想(基本的にハロプロ)

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アンジュルム コンサート2021「桃源郷 ~笠原桃奈 卒業スペシャル~」@日本武道館(2021.11.15)

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2016年夏、桃奈が加入した日のハロコンに私は入ってなかったけれど「お披露目して即先輩メンバーと一緒にパフォーマンスした」というニュースにめちゃくちゃ衝撃を受けたことは覚えている。当時は研修生を全く追っていなかったので、研修生発表会でBP賞が同点2名!とか言われてもそんなにピンと来ていなかった。でもとにかく、いきなりめいめいの穴を埋める大型新人が加入したんだな、ということだけはわかった。

そこから2年ほど経ち、私が後れ馳せながら桃奈の魅力に気づいたのがパシフィコ横浜で観た2018年秋ツアー「電光石火」での「マナーモード」。あやちょ&莉佳子&桃奈の3人が特にフューチャーされた曲で、特に落ちサビ後の大サビでその3人が入れ替わり立ち替わり歌うパートがあまりに戦闘力高くて、ぐっと引き込まれた。あやちょと莉佳子の強さは知ってたけど、あの可愛い大型犬とばかり思っていた桃奈が!!強い!!かっこいい!!という驚きと感動があった。
翌年のあやちょ卒コンで披露された「マナーモード」は、私の中のアンジュルムベストバウトのひとつになっている。

さて、桃奈の卒コンの話に戻る。

舞台はコロナ禍以降お馴染みとなったセンターステージ+四方に花道。正直、武道館に関してはコロナが落ち着いても基本的にこのかたちでいいなぁと思う。そしてこのセンターステージの使い方は、去年のふなっき卒コンに比べると、当然ながらかなり洗練されてきたと感じた。そういえば、この2年連続で単独武道館をやってるのはハローの中でもアンジュルムだけだ。そりゃステージングも進化する。もちろん、昨年よりもウイルスへの対策が進んで多少なりとも自由度が上がったということもあるだろうけど。

セットリストに関しては、とにかく序盤が最高だった。「赤いイヤホン」「次々続々」「愛されルート A or B」「乙女の逆襲」をノンストップで。これ、座って黙って見てるからいい(いやよくない)けど、スタンディング&声出し可能だったらオープニングで息も絶え絶えになる。

桃奈や他のメンバーも事前に「卒コンというよりも、1年ぶりの単独コンサートである」ということを口にしていた。その通りの明るくて強くてカッコいい公演だった。本編の「交差点」と、アンコールの桃奈ソロはあったものの、卒業を全面に押し出したエモい演出が抑えられていたのは、たぶんそれこそが今日の主役である桃奈の希望だったのではないかなと勝手に思っている。
少人数のユニットに分かれてのメドレー等もほとんどなくて、中盤の桃奈含む年上メンバーによるダンスパフォーマンス(めちゃめちゃカッコよかった)と、年下メンバーによるスマイレージ曲(めちゃめちゃ可愛かった)のみ。ここのパートも含め、自分の卒業というセレモニーよりも「アンジュルム」を見て!という桃奈からの愛あるメッセージを感じた。

そんな桃奈の思惑通り、というべきか、開演前は「今日は最後だから極力桃奈を目に焼き付ける!」と意気込んでいた私だったが、各メンバーが魅力的で、気づくと皆のパフォーマンスを目で追っていた。結局「アンジュルム」を見に来たのだ私は。そして桃奈が見せたかったものも「アンジュルム」なのだ。

それでもやはり、卒業メンバーの輝きは別格でもあった。「愛されルート」「ミラー・ミラー」「マナーモード」などでのソロパートはもちろん、アンコールで歌った「地球は今日も愛を育む」のパフォーマンスも、黒ラメのパンツスーツという衣装も、本当に本当に素晴らしかった。
そして最後の最後、アンコールのラスト曲「大器晩成」の落ちサビ、かつてはむろたんのパートだった「どんな時代にも流されずに」を今日は桃奈が歌い上げた。その歌詞の内容と伸びやかな力強い歌声は、アンジュルムの1年ぶりの武道館公演、そして笠原桃奈の卒業公演の締めくくりに実にふさわしいものだった、と心から思う。

笠原桃奈さん、改めて卒業おめでとう!これからの活躍を祈っております。